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(前編から続く)
サンティアゴ市、2026年7月16日 —サンフランシスコ教会が400年以上にわたり大地震に耐えてきた背景には、先人たちが築いた優れた建築技術が息づいている。そのルーツは、先住民が培った知恵に隠されていた可能性がある――。今回の発見は、地震と共存してきたチリの長い歴史を改めて浮かび上がらせるものだった。
環太平洋火山帯に位置するチリは、世界で最も地震の多い国の一つで、年間平均8,200回を超える地震が発生する。震災を経験するたびに建築技術や耐震基準は改良され、現在、チリでは世界でも最も厳しい耐震基準の一つとされる「NCh433」が採用されている。チリ大学のアルベルト・テシド氏は、これについて、「数世紀にわたる試行錯誤を経て、強固な耐震基準が築かれ、さまざまな技術革新が可能になった」と説明する。
その成果は、2010年のマウレ地震で世界に示された。マグニチュード8.8と観測史上有数の巨大地震だったが、倒壊した建物は十数棟にとどまった。525人の犠牲者の多くは、その後に発生した津波によるものだった。
このような耐震性能を支えたのが、鉄筋コンクリート造の建物に広く採用されている「耐震壁(せん断壁)」の存在である。建物全体の揺れを抑え、万一損傷しても横方向へ倒れることで内部に安全な空間を確保しやすい構造だ。一方、柱で建物を支える構造では、柱が壊れると床が次々と崩れ落ちる危険性が高いという。
こうして築かれたチリの耐震技術は、海外からも高く評価されている。その一例が、6月24日にベネズエラで発生した連続地震への対応だ。ベネズエラ政府は、倒壊した数千棟の建物の安全性を調査するため、チリ政府に専門家の派遣を要請した。
16世紀に築かれたサンフランシスコ教会の地下で見つかった、小さな石と砂が織りなす免震の仕組み。それは、地震と闘うのではなく、揺れと共存するという発想の原点を今に伝えている。数世紀にわたり地震と向き合ってきたチリは、その知恵を積み重ねながら、世界有数の耐震国へと歩み続けてきた。(EFE)
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