第13頁 100メートル・1.5トンの巨大トルタがギネス認定【メキシコ発】

パストール(スパイスで味付けした豚肉)のトルタ。パストールは本来タコスで人気の具材だが、トルタにもよく使われる。
写真:Ismael Villafranco / CC BY 2.0

メキシコ市、2026年7月30日 —メキシコ市ベヌスティアーノ・カランサ区で7月29日、第21回「国際トルタフェス」が開かれ、全長100メートル、重さ1.5トンの巨大トルタ(メキシコ風サンドイッチ)が「世界最大のトルタ」としてギネス世界記録に認定された。

会場では数十人のトルタ職人が長い調理台に並び、ハムやミラネッサ(牛カツ)、サルチーチャ(ソーセージ)、フリホーレス(煮豆)、チストーラ(チョリソーの一種)、ケシージョ(オアハカチーズ)モーレ(チョコレートベースの塩味のソース)、魚介類、カルニータス(豚肉のいろんな部位を柔らかく煮込んだチャーシューのようなもの)など50種類以上の具材を使って巨大トルタを作り上げた。完成後は切り分けて計量台へ運ばれ、衛生管理の下で重量を測定。結果発表まで大勢の来場者が音楽やステージイベントを楽しみながら見守り、ギネス認定が告げられると大きな歓声に包まれた。

同フェスでは2024年に全長76メートル、約950キロ、2025年には90メートル、1トン超のトルタを製作したが、ギネス世界記録の認定を受けたのは今回が初めて。会場には90を超える出展者が集まり、メキシコ各州のほか、コロンビア、アルゼンチン、ベネズエラ、スペイン、ドミニカ共和国、ドイツからも参加した。

認定後、巨大トルタは切り分けられ、来場者に無料で振る舞われた。主催者によると、このフェスは毎年開催される人気イベントで、メキシコの食文化を代表する「トルタ」の魅力を国内外へ発信する場となっている。(EFE)

会場の様子(ベヌスティアーノ・カランサ区提供)

トルタ(Torta)は、メキシコを代表するサンドイッチで、タコスと並ぶ人気の大衆食です。街角には専門店や屋台が数多く並んでおり、注文を受けてからパンや具材を鉄板で焼き、熱々の状態で提供します。EFEの原文には記載がなかったですが、卵、アボカド、ハラペーニョの酢漬け、チポートレ(完熟したハラペーニョを燻製・乾燥させたもので、缶詰ではアドボソース漬けが一般的)なども定番の具材や味付けです。

「torta」という言葉の意味はスペイン語圏でも国によって異なります。メキシコではボリージョやテレラと呼ばれるパンを使ったサンドイッチを指しますが、スペインやアルゼンチン、チリなどでは多くの場合、ケーキやタルトなどのお菓子のことです。なお、日本でも見かけるトルティーヤ(Tortilla)は、語源的には「小さなトルタ」の意味ですが、長い年月を経てトルタとは別の食べ物になりました。(編集部)

メキシコ市のトルタ屋台 写真:JEDIKNIGHT1970 / CC BY 2.5

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